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「鎌倉処々 三十六年の歳月」鈴木秀夫写真展

 地域でご縁のある方が写真の個展を開催されているというので、都心で所用のあった昨日、拝見してきました(「鎌倉処々 三十六年の歳月」鈴木秀夫写真展)。
 36年前、20代半ばに撮影した鎌倉を、定年退職を期に再訪、同じ場所、同じアングルで撮った2枚を並べて展示するという趣向。この36年の間には、女性の一人旅ブームと結びついた鎌倉ブームがあって、鎌倉がずいぶんと小綺麗になったはずで、中にはたしかにその種の変容にびっくりさせられる写真もありましたが、多くについてはむしろ、鎌倉という場所柄ゆえか、驚くほど変わっていないな、というのが率直な印象。あるいは、そもそも観光ブームなどで大きく変貌するような風景が当初の被写体として選ばれていなかったせいかもしれません。
 上に書いたようなことは、「作者の制作現場から」にも書かれていて、私自身も上記の観点で写真展を楽しんだわけですが、ひとつ印象的だったのが、樹木の存在。ばっさりと切り取られた樹木もあれば、そのまま成長を遂げている樹木も。36年前にはひょろっこかった細木が、歳月を経てどっしりと頼もしい大木になっている場所もありました。
 さらに、私の心を強く揺さぶったのが、2枚の写真を隔てる36年の歳月というのが、写真家ご自身にとってどのようなものだったのだろう、という思いでした。「鎌倉」という場所に関しては、36年の歳月=空白の時間ということになりますが、2枚の写真の間には、毎日毎日を懸命に実直に生きてきた実感と、それを積み重ねてきた己に対する自負があるのではないかと・・・。
 自分がその年齢になったときに、同じような自負と感慨をもつことができるのだろうかと、若い頃恩師に「君は蔵が建たない人だね」と予言された私には、オノレの人生についても真面目に考えさせられ、ちょっぴりほろ苦い写真展ともなったのでした。
 ・・・とまあ、写真展もよかったのですが、受付をされていたお連れ合いが春風のようにチャーミングな方で、お目にかかれたことが今回のもうひとつの収穫(?)でした(今度お会いしたら、いろいろ聞いてみようっと!)。

 「鎌倉処々 三十六年の歳月」鈴木秀夫写真展は、新宿東口のコニカミノルタプラザで5月29日(金)まで。お時間のある方は是非ごらんください。ギャラリーの1階上にはタカノフルーツパーラーもあります(私は、待ち時間30分にめげて残念ながら食べ損ねましたが)。
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by thebrandywine | 2009-05-24 23:58 | 近くにお出かけ

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