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ワシントンDCの運転免許試験場

 今日は少し思い出話を・・・。

 連邦制を採用するアメリカには、州が違えば国が違うも同然という側面があって、運転免許証を交付するシステムも州によって違います。私たちはワシントンDCで免許をとったのですが、日本では公安の管轄になっている運転免許試験場を、ワシントンDCでは、DMV(Department of Motor Vehicles)という日本でいう旧運輸省みたいなところが運営しています。

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 幸いなことに私たちは、2年間暮らしたアメリカで辛いとか悔しいとかいった経験をほとんどせずにすんだのですが、唯一とも言える腹の立つ経験が、渡米して1か月という時期に受けた(DCの外国人の間では悪名高い)DMVの洗礼でした。とにかく窓口の担当者が、手続きや必要書類を理解していない。土地柄、外国人の割合が非常に多いDCなのに、です。この根底には、公務員と呼ばれる人たちのあり方が日本とはまったく違う、という事実があります。もちろん職種によって違うでしょうし、あくまで私の印象にすぎませんが、窓口業務のポストというのは失業対策に近いものがあるように見受けられました。
 さて、免許取得の手続は、必要書類を具備して受付のチェックを受け、順番を待ってコンピューターで学科試験、そのあと、簡単な面接(交通標識の"STOP"とか"YIELD"を音読する。意味を説明させられるのではなく、ただ読むだけ)を受け、最後に視力検査をパスしたら、窓口でお金を払って免許証の交付を受ける、という流れです(2002年当時)。まったくの無免許の人は、このほかに実技試験もありますが、他国(あるいは他の州)の免許をすでに持っている人は、DCでは実技は免除です。
 普通なら、この一連の手続は半日もあればすんでしまうものですが、私たち2人は、書類をそろえて受験にこぎ着けるまでに3回かかりました(毎回窓口担当者の指示が不適切だったため)。で、3回目にようやく受験できたと思ったら、今度はなんと視力検査で落とされました。係員の訛りが強く、茶太郎も私も、指示の英語が聞き取れなかったためです。渡米直後で(とくに私の)英語力に難があったという側面もあるのかもしれませんが、他のところではそんな英語でも何とかなっていたこと、茶太郎も私も、その同じ担当者の言っていることだけが理解できなかったことを考えると、やはり原因の大半は彼女の訛りにあったのだと思います。
 結局、余分に30ドル弱を支払って、眼鏡屋さんで視力検査を受けて診断書を書いてもらい、ようやく免許を手に入れたという次第。渡米直後に比べればずいぶんと英語力がアップした帰国直前の状態で、その人の英語をどれだけ聞き取れたのか、ちょっと興味はありますが、あんなところへはもう二度と行きたくないというのが本音です。それにしても、2人だからこういう腹の立つこともネタにしつつ何とか乗り切れたわけですが、ひとりだったら本当に辛かっただろうなあ~。

 なんで急にこんなことを思い出したかというと、今日のNHKの夜のニュースで、英会話教室のNOVAの「苦情対策マニュアル」が紹介されていたから。「予約がとりにくい」とか「周りのレッスンがうるさい」とかいった苦情への対応の他に、「講師の英語の訛りが強すぎる」という苦情への対応も紹介されていました。NOVAのマニュアルによれば、「訛りの強い英語に慣れるのも語学力のアップのひとつ。それによって国際的に通用する英語力を身につけることができる」のだそうです。
 あはは、なかなかうまいこと言いますね。あんまり可笑しくて、アイロンを掛けながら声を出して笑ってしまいました。テニスで言えば、打ち頃のボールで練習すべき初心者に、気合いだー!とばかりに、クセ球で球出しをするようなもんでしょうか。
 私たちも渡米前にNOVAでレッスンを受けていけば、あんなに苦労しないですんだのかな(笑)。
by thebrandywine | 2007-06-29 23:22 | アメリカ

茶太郎+ぴーこのおばかな日常: ぴ「うりゃー!」 茶「ぐぇぇぇ~」


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