思わず、「これはひどい」タグをつけたくなりました。心ないことをする人たちがいるものです。
■ スポーツ報知|
洗足学園高に中傷電話約50件…生徒が首都圏初新型インフル感染
新聞の記事やテレビのニュースを斜め読み/斜め見している程度の情報しかありませんが、私は学校の対応について、「集められる情報を収集した上で慎重に熟慮を重ねきっぱりと決断した」という印象を持ちました。むしろ、件の生徒たちが他の在校生から完全に隔離されている状況で、全校休校にまでする必要はなかったんじゃないかと思うくらいでしたが、そこは、「世間」の反応をも予想して大事をとったのだから、これもひとつのあり方かな、と。学校の先生が対応していたゆうべの記者会見も、潔く感じました。
今回の件について、一般的にマスコミなどが騒ぎすぎで、本当に重大な配慮が必要な、妊婦さんとか基礎疾患のある方々——糖尿病患者とか透析を受けている人とか——を気遣うための情報や方法が、情報の海に埋没してしまうのではないか、と思いながら日々報道に接しています。
学校に電話をかけた人たちも心ないし大人げないと思いますが、これを誘発しているのは、マスコミなんじゃないだろうかという気も。
何の専門知識もないシロウトがこんなこと言ったら怒られるかもしれませんが、今回のインフルエンザの毒性(でいいのかな?)などは、ごく普通の健康体の人たちにとっては、毎年の季節性のインフルエンザと変わらないそうなのですから、爆発的な流行にならない今のうちに「適度な規模で」流行して多くの人が免疫をもつようになったほうが、秋から冬の本当に深刻な状況になりうる時期にあまり大変なことにならないんじゃないか、なんて気もしているのですが。
状況をみていると、すでに国内での感染が始まっているわけですし、このウイルスの蔓延を防げるような気はしないのですよね。要するに、「医療」という武器の力は借りるとしても、生き物としての人間は、結局いつかはこのウイルスとガチで対峙しなくちゃならないわけで、これまでの、(どうやらあまり意味のなさそうな)機内検疫や隔離に重点をおきすぎたやり方は、問題を先送りしているだけというか、逃げているだけのような気がするのですよね。
県別の感染者数を読み上げる今夜のニュースを聞きながら、「毎年、インフルエンザが流行るときにも、感染者数を毎日正確に報道すれば−?」なんて悪態をついてしまったぴーこでした。
(追記) 記事をアップしてから存在を知りました。参考までに、リンクをはっておきます。やっぱり、新型も数年後には季節性になるらしいですね。
■ 日本感染症学会緊急提言|
一般医療機関における新型インフルエンザへの対応について